A |
いきなりだが期末テスト2日前だ。 |
B |
マジでいきなり状況説明かい!(きつい突っ込み→でも現実に戻る)だぁぁっでも本当にもう2日前だよ。あぁああぁあ!(最悪の絶叫)。 |
A |
あの○田の野郎本当に何言っているかさっぱりわけわかんねーもんな。自分でも何言ってるかわけわかってないんじゃないのか?で、お前今回のテスト勉強した? |
B |
いや全然。マジでマジー。カンニングでもしなきゃやってられんよ。 |
A |
でもまず教科書の内容がわけわからん事にはカンニングしようがないだろう?一応俺はノート取ってるけどこれまた意味不明だし。 |
B |
うーん。こういうとき頭のいい連れがいたらな・・・(思考中)・・・。そうだ委員長だ! |
A |
ん?お前あいつと知り合いだったの? |
B |
またまたー。お前この間あいつからバレンタインデーにチョコを貰ったって喜んでたじゃないか。一緒にいた川崎は義理だったけど俺のは本物だったって。 |
A |
まぁ、これまた状況説明で恐縮だが俺は一応美少女キラーと設定に本当に書いてあるからな。どんな奴からでもくれれば困る場合もあるがとりあえずは嬉しい。 |
B |
その件に関してのコメントは避けさせてもらうとして、お前が委員長に声をかけてテスト範囲の出そうなところを聞き出してだなー、当日そこに山を張ってカンニングするのよ。 |
A |
・・・マジ?。でも俺女の子にそんな声をかけることなんてないしどうやってその”聞き出し”をすればいいのかよくわからんのよ。 |
B |
よし、じゃぁ今から特訓だ! |
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B |
まず最初はさりげなく声をかける。 |
A |
(緊張しまくって・むちゃくちゃ芝居くさいさわやかさで)ヤッ、ヤァーっ。 |
B |
おいおい。 |
A |
いや、女の子に声をかけるかと思うとどうもこう上がっちゃって。 |
B |
お前なぁ、相手はあの委員長だぞ。 |
A |
でも、あぁ見えてもメガネを取ったら実はかわいいってパターンかもしれんぞ? |
B |
ない。それはない。あの外見とあの性格でそれは絶対にありえ”ない”(確信)。 |
A |
でもなぁ、『女の子』としゃべるだけでもなんか緊張しまくるものが俺にはあるのよ。チョコを貰ったときもパニくってたし。 |
B |
まぁいい。そのまま続ける。「(プレイボーイ:A風に)有野さん今日の放課後ちょっといいかな?」 |
A |
え?あいつ”ありの”さんって名前だったの? |
B |
(ジト目で)続けて。 |
A |
アーりのさん。きょ今日暇? |
B |
「(委員長:有野さん風に)暇だけど?」 |
A |
…。 |
B |
黙るなよ。そこで「(プレイボーイ:A風に)ちょっと明日のテストについて教えてくれないかな?」 |
A |
チョッチョーと教えてくんない? |
B |
よし!(断言) |
A |
あれで良しなのか? |
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(以下えんえんと続ける) |
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(朝が明け、登校中に) |
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A |
(かなりまいった声で)うーっ。ねみー。じゃあ最後の練習いってみっかーっ。 |
B |
(かなりまいった声で)おー。 |
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A |
(さわやかな声で)やぁー! |
B |
(委員長:有野さん風に)なに? |
A |
アーりのさん。きょ今日暇? |
川崎 |
有野なら今日暇じゃないぞ。 |
A&B |
なんだ川崎? |
川崎 |
今日俺のうちでテスト対策するからな。 |
A&B |
へ?! |
川崎 |
いやあ。何だかんだいって最近妙に絡んできてさ、ちょっとじゃまくさいんだよねー(完全に別世界へ旅立ってるぞモード) |
A&B |
…。(空しい空気がながれる) |
川崎 |
じゃぁな(川崎君退場) 。 |
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A |
おっかしいな。あいつと俺のチョコを比べた時に俺のはそれなりのやつだったのに、あいつのは妙にボロボロだったぞ。 |
B |
それって川崎のは手作りだったというやつじゃないのか? |
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A&B |
こうして俺達の期末テストは終わった。 |
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(おしまい) |