ナレーション |
時は21世紀も半ばとなった日本に突如現れた謎の怪獣。後にこうもり獣バッタビオンと呼ばれるそれはハヤテ隊員がウルトラリングを使用する事で変身した青い巨人によって倒された。しかしその際に使用したスペクトル光線の衝撃によって街は廃虚と化していた。 |
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(廃虚にてたたずむウルトラマンスカイ。しばらくするとカラータイマーが点灯し出す) |
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ハヤテ隊員 |
(心の声で) あの怪獣に上空から強力に投げつけられてもう駄目かと思ったのに、気が付いたら手をクロスして、変な光線を出して奴を倒していた。巨大に変身する力といい、なんなんだ。このリングは。 |
傷ついた少年 |
(遠くから力無く泣いている) |
ウルトラマンスカイ |
(ハヤテ隊員と声をはもらせて) デュワッ! |
ハヤテ隊員 |
(ウルトラマンと声をはもらせて) 君!大丈夫か?! |
傷ついた少年 |
うわーん(泣きながら足をひきずらしつつ逃げていく) |
ウルトラマンスカイ |
・・・デュワッ(空へ飛んでいく)。 |
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ナレーション |
謎の怪獣、そしてそれを倒した巨人。この巨人の事をウルトラマンスカイと呼ばれるようになったがこのニュースは日本新防衛機構ことJTFや国連のみならぬマスコミを通じて世界中を駆け巡り、様々な推測がなされた。それから数日たった後でもその議論はやむ事が無く今なお延々と続けられていた。 |
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(JTF内部にて。様々な議論や電話の音などが遠くからでも聞こえてくる) |
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ハヤテ隊員 |
(前回の戦闘の様子を思い出している。特に最後の街を崩壊させたシーンや最後の傷ついた少年が自分の姿を見て逃げていくシーンがリフレインされる) |
カナタ隊員 |
よっ! |
ハヤテ隊員 |
わっ。びっくりした。脅かすなよ。 |
カナタ隊員 |
なに言ってんのよ。さっきから何度も呼んでるんだよ。これ飲む? |
ハヤテ隊員 |
あぁ悪ぃな。 |
カナタ隊員 |
最近のハヤテったら絶対変だよ。だってボーっと考えこんでばっかだし、この前の演習の成績も悪かったし。さては初の実践で怖気づいたってやつかぁー? |
ハヤテ隊員 |
それもあるかもな。 |
カナタ隊員 |
えっ?! |
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(しばし気まずい空気がながれる) |
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ハヤテ隊員 |
ああっそうだカナタ。ちょっと頼み事を聞いてくれないか? |
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(舞台は街中へ。辺りからは車や人の騒ぎ声が聞こえる) |
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カナタ隊員 |
(無線越しに) そう、そこの角を左に曲がったら病院が見えるでしょ?そこがこの前の戦闘の前に一緒に会った少年が入院している病院よ。4−403号室ね。 |
ハヤテ隊員 |
サンキュー。 |
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(少年が入院している病室) |
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ハヤテ隊員 |
よっ坊主元気でやってるか? |
傷ついた少年 |
あっお兄ちゃん!びっくりした。まさかお見舞いに来てくれるとは思わなかったよ。 |
ハヤテ隊員 |
しかしお前も大変だったなぁ。その、なんだ。なんか怪獣が現れたかと思ったら変な巨人・・ウルトラマンスカイだっけか。それが現れてその戦いに巻きこまれて・・・その、あれだ。迷惑な奴らだよなぁ。 |
傷ついた少年 |
そんな事はないよ。 |
ハヤテ隊員 |
え?! |
傷ついた少年 |
だって、あの巨人は僕達を守ろうとしていたんでしょ?確かにちょっと怖かったけど、そんな事言っちゃだめだよ。 |
ハヤテ隊員 |
・・・・・・そうか。すまん、俺の言いすぎだった。 |
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(その時ハヤテ隊員の時計からシグナルが。ハヤテ隊員時計を操作する) |
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カナタ隊員 |
(無線越しに) 緊急事態発生・緊急事態発生。地中から現れた怪獣が都市部に多大な被害を与え攻撃中。JTFはレベル5緊急攻撃態勢に移行、全隊員は速やかに各自の持ち場へ戻れ。繰り返す・・ |
傷ついた少年 |
お兄ちゃん! |
ハヤテ隊員 |
おぉう、前の時は何もしてやれなかったが今度はあいつらとっちめてやるからな。テレビきちんと見てろよ! |
傷ついた少年 |
ウルトラマンスカイにもよろしくね。 |
ハヤテ隊員 |
おうっ!。(そして急いで去っていく) |
ハヤテ隊員 |
(心の声) よろしく・・・か。 |
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(JTF内部・戦闘機発着場にて) |
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ハヤテ隊員 |
あんな事言っちまったが、いかに最新鋭のこの戦闘機でもこんな半端な武器ではあいらに勝つ事なんかできやしない。でもスカイの力は強力過ぎる。でもこのままでは・・・くそっ! |
カナタ隊員 |
ハヤテ隊員。JF―28発着準備完了しました。発進してください。 |
ハヤテ隊員 |
了解! |
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(JF−28発進!そして現場に向かう) |
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カナタ隊員 |
攻撃ポイントはA―73.現在地より3時の方向にそのままの速度で10秒後に到着する。現場に到着次第直ちに攻撃を開始せよ。 |
ハヤテ隊員 |
(ふっとこの前の戦闘が脳裏によみがえる) |
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(戦闘機群&怪獣が激しい戦闘を繰り広げ始める) |
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ハヤテ隊員 |
(またこの前の戦闘が脳裏によみがえる)くそっ。集中しろ集中しろっ! |
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(そんな時ハヤテ隊員の戦闘機がやられる) |
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ハヤテ隊員 |
しまった!!!! |
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(警告音が鳴り響き、JF−28が急激に落下していく) |
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ハヤテ隊員 |
クっそーッ!!! |
ウルトラリング |
飛べ。 |
ハヤテ隊員 |
?!?!(しかし頭の中では自由に空を舞うイメージがはっと浮かぶ) |
ウルトラリング |
ユケッ!!! |
ハヤテ隊員 |
(レバーをひねり脱出ポッドを起動。空へ飛んだ) |
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ドリル獣ドリバラス |
グォアァーーーッ。 |
ウルトラマンスカイ |
(ウルトラマンスカイ今回も空から舞って登場) デュワッ! |
ナレーション |
(ドリバラスとスカイの戦闘の様子をバックに) ウルトラマンスカイと怪獣ともにもつれ合い、取っ組み合って戦った。今ハヤテ隊員に迷いはなかった。単に激しい戦闘の中では迷っている暇などない。と、いうのも正直あるだろう。だが、それだけでない事は特に語る必要もないはずだ。 |
ウルトラマンスカイ |
ドェリャッ!(ドリバラスを空へ投げつける) |
ウルトラマンスカイ |
デュアッ!!!(スペクトル光線発射) |
ドリル獣ドリバラス |
グワァッ!。(スペクトル光線がドリバラスに命中!!大爆発を起こしその周りの空気がその衝撃波のために波打つようにはじけ飛ぶ) |
ウルトラマンスカイ |
(しばし静観、そうしているとカラータイマーが点滅し始める) ・・・デュワッ(空へ飛んでいく)。 |
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(傷ついた少年が入院している病院) |
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傷ついた少年 |
お兄ちゃん僕テレビ見てたよ。怪獣やっつけたの! |
カナタ隊員 |
ま、やっつけたのはウルトラマンで、ハヤテはただのザコAだったけどね。すぐにやられちゃってて。 |
ハヤテ隊員 |
おまえなぁ。確かに俺はやられたよ、それは認める。でもなぁ次は見てろよ!。今度新型のハイドロトロンS型ミサイルが届くじゃねーか。あれさえ届けば!! |
傷ついた少年 |
僕もお兄ちゃんもう少しもつと思うよ。だって前にあった時よりはるかに元気になってるもん。 |
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おしまい。 |