つねづね思ふこと https://kuje.kousakusyo.info/tsunezune/
Google  
web kuje.kousakusyo.info
for mobile
( https://kuje.kousakusyo.info/tsunezune/i/ )
くじぇ工作所の他サイトへ たまり場へ 過去ログへ トップページへ戻ります




1999年4月1日

社会人でR

 この度三重県M里村役場住民衛生課で勤務することになった。まずは最初に宣誓書にサイン「我々は日本国憲法を尊重し・・」日本国憲法のうち天皇制ははっきりいって納得いかんし、憲法9条ももっとはっきり書けよとか僕は心の中で舌を出しながらでも文句言っていては話が進まないので名前を書く。ここ初日から数日間は「公務員は職務に忠実で」と言った趣旨の啓発ビデオを見せられて「公務員はアルバイトをしてはいけません」とかなんとかいう教育をみっちり受けて(シェアウエアを作るのは駄目なのかな。どっちにせよ作るつもりだけど)電話応対とか接客マナーをこれでもかと怒りっぽい上司にしこまれる・・といったことを予想していたのだが、早速引き継ぎ内容を教えられ簡単なことながらもいきなり仕事をすることになった(だからといって研修も5月から県庁の方で用意されているらしいが)。考えてみれば公務員は毎年移動があるわけだから初日から仕事をやり始めても問題はない(?)わけだ。さて5時15分に仕事終了後、うちの課では飲み会が行われた。隣町にこんなところがあったのかという日本料理店にて飲めないまずい酒(僕はどのような場合でも基本的にどんな高い酒でもまずく感じる)をなんとかして飲みながらなんとか先輩方の話を聞く。やはり当然と言うべきか50代の方々になると『入ったからには君は役場に永久就職』というイメージが疑うことなく完全に定着しており僕にも当然そうだと決めてかかっているようだ。僕が役場という仕事を選んだのは一般企業よりも残業があまりなく楽つまり自分の時間がもてそうだから、そして今回(大学4年時の就職活動)では残念ながら縁がなかったコンピュータエンターテインメント関係の職場に再度挑戦するための腕を磨く&作品づくりをする為の時間を少しでも持つ為なのだが、それを口にすると人間関係が初っぱなから悪くなりそうなのでひた隠しにしながら「はいはい」とさも同意しているふりをするのは罪悪感があった。なお酒嫌いの上に酒に弱い僕は飲み会の場で酔いつぶれただけでなくうちに帰ったら速攻で寝込んだ。14日にある全体での飲み会は更にすごいらしい。うー気持ち悪い。

1999年4月3日

選挙演説会

 来々週の日曜日には各地で選挙があるそうだが、我がでもお2方が市長の座をかけて戦っておられるそうで連日走りたくる選挙カーがうるさくてはっきり言ってどちらにも投票したくない(必死なのはわかるが)。でも、その片方が近くの公民館で選挙演説をするそうなので人生何事も経験と行ってみることにした。中に入ると一面と張られた自分のポスター、正面には『必勝!』『○×中学校一同』など書かれた掛け軸と今回のプログラムが。今のところさっぱり主張がわからない。まず推薦人の話が始まる「◆□はどこどこの出身で、○×中学校を出ました」と延々20分この人と地域との和を説いてくれたが結局何をする人なのかわからない。もうこの時点で帰ろうかと思ったが素晴らしい有権者である僕はもう少し聞いてやることにした、しかし・・「我々は手探りのどろんこ選挙を行っています」と泣き落とし15分。ラスト5分が「下水道の整備をやりたいと思います。その際にはしっかり地域の皆さんと話し合いの場を取りたいと思います」。お前それを最初にもってこいよ!!!結論、田舎の選挙ではどうも和と選挙における苦労が、選挙後に何をするかより重要なようだ。こんな選挙内容で若者に選挙に来いと言ってもねぇ。

1999年4月4日

場をどう作るか

 うむむ。全く期待していなかったが、やはり三重に帰ってきてつくづく感じるのは身の回りにパソコンを仕事道具(ワープロ専用機の代わり)として扱っている人は結構いるが、ではそれを越えた使い方をしている人はほとんど見かけないこと。「ねぇ今度出たとかってどう?」という話はともかく「ねぇ面白いっすか?。」というゲームの話題すらできなさそうでつまりは話が合わないのがつらい。ただ普段会わなくてもこの近くにはその手の話題について明るい人が絶対いるはずだというのは学生時代にクラブ活動で感じているのでそういった出会いの場というものがどこかにないだろうか?もしくは作れたらいいよなぁとつくづく思う。

1999年4月5日〜

すずらん

 今日からにて始まった朝の連続ドラマ『すずらん』。北海道、冬、機関車、駅。これら予告編の内容を見てなんか面白そうじゃないですかと感じ入った僕は早速チェックしました。まぁ内容をもろばらすと話の内容は『おしん孤児版』。孤児(おしんはここが貧乏でした)であるがために次から次へと主人公に降りかかる悲劇・不幸のジェットコースター。さぁどうこなして一生を生き抜いていく?!くそう絶対受けるに決まっているというようなツボつきまくりな話ではないか。で、毎日見てしまっているのでありました。

1999年4月6日〜

直子センセの診察日記

 同じくドラマネタ。お昼の1時30分から制作系列で放送されている『直子センセの診察日記』も勤務時間中なのだがビデオ録画して見ている。実は僕は『天までとどけ』シリーズも好きで見ていたりしていたのだが、そのついでにちらっと見たらなかなかよくできた作りで見入ってしまっている。都会と田舎(もちろん田舎全面的万歳ではなく「勘弁してくれよ」的ポイントもしっかり書かれている)、親子の対立、高齢化少子化人口の流失問題、医者の苦悩・喜び。酒を皆で囲っているシーンを「仲良くなってるぞ」的描写で連発しているのが飲み会で困っている僕としては気に入らないですが全体的にはよくできているのでこれまたお勧め。

1999年4月11日

Let’s go to the 11th CGA contest in Kyoto.

京都駅にて(25KB)
 前々から一度は見たいなと思いつつ見られなかった。今日、関西会場での上映会があると聞き今回やっとお金と時間の都合が付いた僕は初めて行ってみた。このコンテストが関西発なだけに会場の拍手の大きさによって採点する『採点君00(特に2000年問題には対応していないらしい)』とか作品のコメント付け方・入賞者によるトークの運び方とかでさすが場の盛り上げ方も関西風だなぁということをまず感じました。上映入賞作品の方も中には話が分かりにくいのもありましたが、映像的に素晴らしい物有りギャグセンス的に素晴らしい物有り楽しめいい刺激になりました(『休憩2』で行われた流してはならないのに流れてしまった作品群もGood!)でも今回実際に見てみて中学の時に読んだの特集記事程のショックを受けることはさすがになかったのはCGAがそれだけ身近な物になったということでしょうなと思いつつ帰りついでにがぶち壊していたのでありました。
 なお翌日京都土産『八つ橋』を職場に持って行ったところ「京都へ一人で行って来たん?いやまさかそんなことはないよなぁ誰かと一緒に行って来たんやんかなぁ。」と先輩から言われた。いやこれ一人で行って来たんですけど(^^;。

1999年4月15日〜16日

こいつの生還を祈る

 僕は役場へ入って初日からいきなり予防接種担当係になったわけだが同時に犬担当にもなったとのこと。ふと見ると役所の駐車場には野良犬捕獲機に捕らえられた野良犬が。実はこいつの管理も僕の担当だったらしい。うーむ。犬というと野良犬が小学校の中にまで入ってきて暴れまくったりとかそんなこんなで犬嫌いになりつつあった僕に対してさらに自分の飼い犬を僕に放って暴れ回らせたりとかしてきた友人がいたこともあったりして早い話が少々苦手だったりする。しかし役場内ではこいつは女性陣を中心に好評でドッグフードをやりまくってくれたために糞をしてくれたのでこのまま放っておくわけにもいかない。おそるおそる割り箸を使ってこれをどけようとするが何を勘違いしたかこの割り箸をかんだりしてじゃれて全然うまくいかない。助け船を他の人に求めたところこの捕獲機には入り口以外にも上部に小さな物を入れる口がありここからなら出せるとのこと。・・でも割り箸でちんたらやっていたらまたじゃれてきますよ?「じゃあもういらなさそうな手袋を用意しろ。」ガーン。結局なんとか処分しました。やり方は聞かないで下さい(T_T。床を簡単に水で洗い、皿に飲み水を入れて中に置いてやる。ペロペロ元気になめるこいつを見ているとなんとなく好かれている理由がわかる。首輪をしていたことから放し飼いにしていたらたまたま今回捕まってしまったというケースだろう。でも首輪には狂犬病予防接種済みの登録証を付けていないしもとの飼い主を調べることができなかった。とうとうこいつを小動物管理センターへ連れていく時間がやってきた。管理センターは山奥のゴミ焼却炉、人間焼却炉のその更に向こうにあり課長さんと共に軽トラックで捕獲機ごと運んでいったわけだが連れて行かれ先ではろくなとこが待っていないことを感じているのかくんくん寂しげに泣き、こちらも更なる罪悪感が。担当の人の話では明日は土曜日ということで「処分は月曜日の昼にしときます。」とのこと。飼い主が一時も早くこいつの元へと駆け付けることを祈ろう。

1999年4月18日

聖地巡礼(くじぇ編)

 かか氏&氏&うささん、そして僕とであの名古屋名物の一つを見に行った。(解説モード)ペーパームーンとはある濃さ以上の人達の間では有名な店である。なぜならばそう綾波レイに始まる『等身大』フィギュアシリーズを作っているからだ!(解説モード終わり←なお普通のアニメグッズも各種取り扱ってました)と、いうことでこうして店の最大のウリである噂の等身大フィギュアを見ているわけですが「くー無茶苦茶触ってみてー!」ちょっと綾波人形の方は実物をみると初号機ということで少々バランスが崩れていたのか不気味な感じを受けますが、隣にあったるりちゃん人形の方は余りそんなことがない為に返って「じゃあ触感の方はどのぐらい再現しているの?そしてどこまで稼働するの?」と疑問が次々にわいて仕方がない。周りに人もいましたから見るだけで我慢しときましたが周りから見たら結構危ない奴だったに違いない。あーやだやだ。さすがにお金(1体50万円程也)も置き場(親と住んでます)も人形のために女性用下着コーナーへ行って何食わぬ顔で購入する度胸もないだけにそのまま去りましたがさくら(カードキャプターさくらのさくらでもサクラ大戦のさくらでもどっちでも可)とかアイリス(サクラ大戦)とかもあるそうであぁ見てみたいもんです。(見ている姿は余り見られたくないが(自爆))

1999年4月20日〜21日

研修

 初日(4月19日)は『私の公務員生活』と題して山形県西川町の井上美恵子氏を迎えての講義が主に行われた。内容は自分が地方自治体職員として町をもり立てるためにどのように働いてきたか、また我々に対してどのように働くべきかということについてであった。話を聞いていて頭に特に引っかかったのは自分の担当の分野に関して徹底的に本を買いあさって、ついには書斎を作ってしまったいうくだり。映像作家などはいい作品を作るには「とにかくいろんな映像を見てたくさん作品を作ることが上達の秘訣」とよく言うが、物を考えていくには様々な知識が前提条件として必要とされるのは何処の分野でも一緒なのだなと感じた。
 2日目、3日目は『体験研修』ということで特別養護老人ホーム泉園にて介護の手伝いをさせていただいた。全く介護と縁のなかった私にとって仕事内容自体おむつの交換の仕方とかお風呂の入れ方とかについてその機械的にせわしなく次々に処分していく作業の仕方とか、ひたすら何度も同じ言葉を繰り返しぶつぶつ言ってなさっていたとかのボケ症状の実体にショックを受けた。また急速に衰えていく自分の肉体及び精神に完全に挫折しているのか「迷惑をかけてばっかりや」と呻いたり「先生すみません先生すみません」と何度も素人の僕に対して繰り返して言っている姿が痛々しかった。(一応泉園の方でも月に何度もイベントを開いたりクラブを作ったりしてできるだけそういった暗い気持ちを解消させようとしているとのことですが)
 4日目はフリージャーナリストの亀地宏氏を迎えて『パネルディスカッション』ということで主に考える時間を持たない場合の質疑応答の練習を行った。つい何度も質問の意味を取り違えて全く関係のない答えをしていたりしてしまった私は、一度受けた質問を念の為確認を相手に取ることの大切さを痛感した。
 5日目は名古屋女子文化短期大学等講師の山村洋子氏に『接遇〜豊かな出会いのために〜(論議・討議)』ということで初歩的なビジネスマナーとその必要性についての講義が行われた。大切なのは心の持ちようでありたとえ礼儀作法として変でも相手を尊重する心さえあれば決して相手は不快にならないという話に勇気づけられ、また自分の半生を通して自分の評価というものは自分自身の能力などほんのちっぽけなものであり、今まで労働者全員が培ってきたブランドによるところが大きいのだと話して下さったことで、自分のために今までの先輩方が築いてきた信用を僕のためにつぶしてしまうことの無いようにしなければと感じた。



トップページへ戻ります 過去ログへ たまり場へ くじぇ工作所の他サイトへ

このサイトについて
© Copyright Hiroshi Kuze 1996-2018 ( hiroshikuze@gmail.com ).
Analyzed by efStat Analyzed by Log_on!