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コロナウイルス騒ぎが日本でも深刻になりはじめ、まだまだ3学期は残っているのに全国で休学となっている昨今。
この間なんとなく期間限定で無料の良さげな本を提供している「KADOKAWA児童書ポータルサイト ヨメルバ」にまた寄ってみました。
先日の「四つ子ぐらし」が気に入ったこともあり。
そしたらなんと最近のニュースリリースによると無料公開されている本が拡張され、角川つばさ文庫だけでなく角川文庫もKADOKAWA児童書ポータルサイトで無料公開の対象になってました。
その角川文庫の無料公開ラインナップを見ていると(原作は読んでいないけど)「魔女の宅急便」などに加えて、「櫻子さんの足元には死体が埋まっている」が含まれているのには驚いた!
「櫻子さんの足元には死体が埋まっている」について、昔から毎回小説の新作が出るたびに買っていて、大人にはオススメの小説です!
深夜アニメ版や、私はチェックしていないですけどコミックス版も出ている人気タイトル。
(え?実写テレビドラマ版??悪いですがフジテレビの都合で話を弄りすぎたそもそも舞台が北海道の旭川ですらない同名タイトルなんて私の中では存在していません。旭川や北海道事情が延々と語られているのも本州民としては魅力的なのに!)
ただ、児童書好きの小学生にはヘビーな内容なので親御さんは要注意。
ゲームでいえばCERO-ZのX指定はいかなくても、CERO-Cぐらいなくない?
検死がテーマのミステリー。
ガンガンさまざまなパターンで死体が出てきます。
しかしヒロイン:櫻子さんの趣味は骨集めで、なのでそれらはご褒美。
櫻子さんは今腐敗中で蛆が湧いている動物の死体であろうが回収し、骨を取り出して組み合わせる人物。
人間の骨コレクションしたいと言いつつも事件解決します。
遺体に残される体の特徴をもとに推理していくスタイルが、自分としては新鮮で純粋におもしろい。
そして、頭脳明晰なんだけど空気を読む力がめちゃくちゃ欠けまくっているお姉さまこと櫻子さんのキャラクターがいい味出しているんですよ。
例えば櫻子さんは興味の赴くまま人の隠したい心理や配慮を無視して突っ走っているだけはなく、心の甘い弱い部分にはガツンと来るところとか。
主人公のショタ&事件に巻き込まれ担当こと正太郎がツッコミ役とすることで話は進んでいくんですけど。
最近のストーリーでは高校生の主人公が検察医になりたいと夢を見つけて歩んでいる姿も含めていいんですよね。
結果的には色々あっても毎回良かったよかった的にまとめられているとはいえ、・・・やっぱり角川の考える児童書の基準はよくわからん。
それはともかく櫻子さんの女子校時代はどんな生活をしていたのか番外編として見てみたい!
主人公の通っている学校は昔女子高で櫻子さん時代はそこに通っていたが、のちに共学へ変わって現在に至っていると説明があるんですけど、どういう感じだったのか気になるんですよね。
登場人物は奉公人の沢さんは当然として、最近は出番がないけど従妹の薔子さんとか、今では警視庁に入っている許嫁の直江あたりは出てきそう。
今では忘れ去られたけど、当時の学校を左右する不祥事が学校で発生し、その事件に櫻子さんが巻き込まれて何とかなるとか。
何らかの理由で学校の過去を正太郎らが調べていたら、そのエピソードを見つけ出す的な?
とはいえ正太郎らは今大学受験勉強中?ですし、生徒会とかそういった学校の過去を調べそうな組織には一切入っていないので、そんな話の展開は無理があるか・・・。
投稿者 kuze : 2020年3月20日 22:05
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