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いい年こいたおっさんで独身なのに、絵柄とタイトルで買ってしまった。
その名も「聖クロス女学院物語」!
いやぁ電子書籍普及のお陰で、こういう本でもシラフで余裕に買える。ありがたいことです。
舞台はカトリック系女子校。
エスカレーター式で進学した「思春期の特に特徴は無いが何となく人徳で周りの主要人物を引き寄せる少女」=主人公が、色々あって生徒会長のお姉様とお近づきになる話。
副会長はボーイッシュな麗人で、生徒会役員達は高そうな紅茶よく飲んでます。
もちろん先輩が後輩を1対1でプライベートなことも含めて指導するシステムもあるよ!
ーってまたかよ!
何回も似たような話を消費したにもかかわらず、表紙の女の子のイラストにグッと来たからという理由でまた買っちゃったのかよ。
そりゃAmazonもその手の書籍やゲームをずらっとオススメで並べてくるわ!ところで「FLOWERS」ってどうなんですかね?と、何時ものパターンに我ながら呆れていました。
イラスト右の青柳花音の実体が分かるまでは。
そう、表紙イラストに左主人公とペアに大きく描かれているのは、その主人公を指導するお姉様ではなく、描かれている眼帯同級生一年青柳花音はこの小説の面白さを語る上で肝となっている人物だった!
眼帯ヒロインということから連想したのが、「中二病でも恋がしたい」を年齢層下げて、舞台を女子校にして、主人公のつっこみ役を女の子にした話なのかな?という読みをしましたが...かすっているものの外れですね。
なにせ冒頭の人物紹介からしてアレですよ。
「スーパー美少女だけども、実態は超・変人のオカルトマニア」
不勉強で角川つばさ文庫が青空文庫の一部に萌え絵を付けて売り出している以外にどんな本を扱っているのか知りませんが、仮にも表紙で主人公の隣に立っている少女に対して、形容詞「変人」を使うなよ!
まあ「変人」はオカルトマニアに対して使っているんだろ、そうなんだよなぁと覚悟して読んでいたのですがー百合乙女的シチュエーションに一々過剰反応することに対してだったとは。
あれ、小説版百合男子でも読んでたんだっけ?
勿論この子が外部の学校からわざわざ女子校に進学して来たのはその世界に憧れてですよ。
エロくは無かったが、この作者、そんなキャラクターをこの年齢層向けの小説にわざわざぶつけてくるその挑戦心は良し!!
この残念な少女の暴走によってグイグイと話が展開して行くのが、なかなかテンポよく楽しめました。
しかも一方で怖がりだという設定により、主人公と手をやたら握るシチュエーションになるのがずるいと思いつつもキマシタワー!という感じで良かったです。
(あれ?あと出番の少なかった関西弁のシスター以外に登場人物いましたっけ(嘘))
ただできれば別ブランドでも出してくれないかなぁ。
「小学生でも読めるように。」という縛りがあるので、正直不自然なひらがな配置が気になってしまう...全部の漢字に振り仮名振っているんだからもっと漢字使いまくればいいのに。
読みにくいっ!
投稿者 kuze : 2014年4月11日 06:32
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