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プログラマ=カウボーイ(※SF小説『ニューロマンサー』参照の事)向けイベント、第参回天下一カウボーイ大会へ行ってきました!
このイベントは、勉強会イベントの一つなのですが、副題の『code is love.』にありますとおり、全国からプログラムが関係する事でしたら何でもありで発表するという内容です。
2日間発表者を変え開催していたのですが、今回は1日目のみ視聴してきました。
※2日目は都合により行けませんでした・・・1日目と2日目の間で等身大ガンダムを見に行ったのですが、不覚にも財布一式を紛失してしまったので、それどころではなくなったのですorz。
主なラインナップとしましては、
といったところで、今回はその中でも私的に印象に残った[*]の付いたものについて掘り下げてご紹介します。
神谷氏は仕事で携帯用ブラウザを開発していますが、その間で自律型ロボットを趣味で開発しており『つくばチャレンジ』に参加してロボットを実際の社会環境で走らせたりしているそうです。
こういったイベントに参加しているロボットのスペックですが・・・
ロータリーエンコーダー
レーザーレンジファインダ(障害物回避)
GPS
地磁気センサー
ジャイロセンサー
加速度センサー
ビジュアルオドメトリ
ステレオカメラ
などを備えているらしいですね。
カメラだけではなく、レーザーレンジファインダなどを用いる事でいわゆる「気配」というものが認識でき、よりスムーズに障害物をよける事ができる・・・ものなのでしょうか?
自動車にヘッドアップディスプレイを搭載させるとしたら、そこにレイヤーとして気配を貼付ける事ができれば、急な飛び出しによる接触事故なんかも防げるのかもしれないなとか考えました。
会議後、書記担当は個人の記憶か、書いた人にしか読めないメモ、もしくはボイスレコーダを利用して発言内容をメモするのですが、現実問題それを元にその後発言を振り返るということはあんまないように思えます。
なぜか・・・それはまとめられたメモが構造化されていないから、話の関係性が分からず再利用しにくいから?
そこで会議の時にWiiリモコンを会議出席者全員に持たせ、発言の際に簡単な動作をする事で、会議における発言内容を構造化し、会話をコンテンツ化できるようにしようというアイデアについて話されていました(※なお、文章そのものは書記が入力する必要があります)。Wiiリモコンなら会議のポインタとしても使えますしね。
・・・どちらの用途に使うにせよ、前もってWiiリモコンが発するBlutoothの仕様を解析し、赤外線受信機等用のドライバから作られているのでしょうか?ネットである程度すでに情報が上がっているような気もしますが、すごいなぁ。
構造化について具体的には・・・
a.参加者は自分のポインタリモコンを持って発言権を得る(同時発言はできない)
b.書記は、Wiiリモコン操作と連動する専用ソフトを利用して発言内容を記録していきます
c.発言者は会議中にリモコン操作を行い、発言内容の属性づけを行います
「導入」(新規ネタを発言)リモコンを上に上げる
「継続」(前の人が話したネタに続く場合)リモコンを縦回転させる
※「導入」と「継続」の操作から、会議がツリー化されます
このことでマーキング後、参考になる発言をチェックする事ができます
またリモコン操作で、誰が誰のフォローかと行った事も設定できます
d.属性と一緒に発言時間も記録されます。
このことで会議の様子をタイムラインとしても表示できるようになります
こうして情報がメタ化された会議の記録は検索が容易になっているので、過去の会議を素早く振り返ることができ「前にも似たような話をしなかったっけ?」「あれはえーっと・・・?」ということで時間を浪費するような事がなく効率よく会議が出来るみたい。
ちなみにWiiリモコンを横にすると検索モードになる機能も実装しているらしい。
この会議システムでは、他にもビデオ録画していている記録内容も、テキスト+Wiiリモコンの操作を対象づけて記録する仕組みになっているので、発言時のWiiリモコンの操作を正しいテキストも入力を行うは必要がありますが、音声解析ソフトなしでも手軽に映像・音声も検索できるというのは、議事録を外部に見せる時にも大変良さそう。
スーパーコンピュータで行われている最新のシステムと研究の紹介について話されていました。
今、天気など科学シミュレーションに用いているスーパーコンピュータ。
ああいった物は超低消費電力で、一つ一つはあまり処理速度は速くないチップ(PowerPC 850MHz 2コア程度)を、大量に並べて処理されているらしい。
ちなみに普通の家電量販店で販売されているPCが2コア、PS3が7コア+1コア(予備)といわれていますが、スーパコンピュータでは16万コアシステムぐらい並べて、それらを故障機を1つも出さずに1週間稼働出さずに運用している体制らしい。
で、扱う上でのポイントは、やはり大量のデータをどう扱うのか?
また、クロック周波数の上昇は限界が来ているといわれている昨今、並列して処理させる事が重要になるらしいです。
ただ並列・・・システム間で同期を取るプログラムは、人間同士でも難しいのに、ましてや空気が読めないプログラム同士なら更に大変ですので、有効利用する為の言語やOSが求められるそうです。
デバッグも大変らしい。
ちなみに、コアが異なれば同じCPUでも性能が3倍近く異なるらしい。
同じCPUでも善し悪しがあり、そういった性能の違いをどのように吸収するか?
またその他の課題としては「壊れる事を前提に作られたシステムが必要になる」とのこと。
スーパーコンピュータの技術は何年かすると一般PCへ波及していく物。
PCやサーバを扱っている以上、自分達もこういった技術を徐々に勉強していかないといけないんでしょうな〜という未来を見る事が出来ました。
一般的な言い方でいいますと、学生達による3分間スピーチプログラム編。
この日のため?に開発されたいろいろなネタを披露していただきました。
それらを参加者はtwitterに#つけてコメントした数を集計されました。
私がいいなと思ったのは
「山口清弘さんのTumblr等で誰をフォローすればいいのか自分の発言内容からお勧めをチョイスして下さるシステム」
「いくたさん(九州大学)のThunderbirdでメール内容を横2段組みで並べて表示してくれるプラグイン」
「あおきさん(東京大学)の複数の写真を繋いで疑似3D空間に再構成してくれるシステム」
の、3つです。
特に「あおきさん(東京大学)の複数の写真を繋いで疑似3D空間に再構成してくれるシステム」が手軽に扱う事が出来るならば、複眼とか特殊なシステムなしで、その辺のデジカメでも何枚か写真を取るだけで簡単に空間認識をコンピュータ上で出来るので、AR分野は勿論、様々な分野で応用が花開きそうで興味深かったです。
第参回天下一カウボーイ大会の1日目と2日目の間に、お台場へ期間限定で設置されている等身大ガンダムを見に行きました。
不覚にも財布一式を紛失してしまったのは本当に痛過ぎですが(深夜にも関わらず、深夜泊めて下さったU君本当にありがとうございます、助かりました(-人-))、ガンダム自体は凄かったですね。
色々メンテナンス向けの表記が入っていたりと細部のリアリティにこだわっていたのですが「やっぱり戦争兵器にあの原色使いまくりの目立つ色使いはありえない、アレじゃただの的」
でも、おもちゃの世界に紛れ込んでしまった感じというのは味わえて不思議な気分だったですね。
後はコレで実際に動けばなぁ。
ちなみに、ガンダムは(商品が売れるように)コクピット部分が戦闘機に変形・分離(合体)できる仕様になっていましたが、その後のガンダムでそういった仕様が実装されない理由が改めて実物で見て痛感できました。
あんな小さくて狭いところにわざわざドッキングするメリットはやっぱりないな。
激しい戦闘をしている中、機器が壊れる事もあるでしょうに危な過ぎる。
投稿者 kuze : 2009年8月28日 01:07
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