今日の朝刊が毎日(今の所)無料で全て読める!「産經新聞」iPhone版レビュー! : つねづね思ふこと

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今日の朝刊が毎日(今の所)無料で全て読める!「産經新聞」iPhone版レビュー!

2008年12月12日

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読者や不況による広告料減益で、各新聞社の収益は低下傾向です。そんな中産經新聞は面白そうな試みを始めました!なんと朝刊の新聞まるまる全てこれから毎日無料提供アプリをiPhone向けに提供開始!!これは早速ダウンロードさせて頂かなくては!!!ということでレビュー記事他です。


新聞というのは、やっぱり今や儲からないお仕事らしい。

朝日新聞も今年は大赤字が発生し、米メディア大手のシカゴ・トリビューン(160年以上の歴史のある新聞社)というところが破産法申請したりと、あっちもこっちも大変なそうです。

>>[J-CAST] 朝日新聞100億円赤字に転落 広告大幅落ち込み、部数も減少

>>[Wikipedia]シカゴ・トリビューン
約130億ドルの債務の返済の見通しが立たず、破産法11条の適用をデラウェア州の破産裁判所に申請した。(トリビューンはロサンゼルス・タイムズも発行していた。)

 

まぁ確かに新聞は、実物を手に取れて見やすく、落ち着ける面があるのはいいのですが

1.当然お金がかかる 

2.情報がネットであがっているものに比べて古い(=リアルタイムでない) 

3.時間がかかっている分、ネットであがっているものと比べて上質な情報か?というとそうでもない 

4.読み終わったら処分しないといけない 

5.読む為には常に持ち運ばないといけない 

6.情報の2次利用(ブログからリンクを貼ったりしてみんなで楽しむ)がしにくい

7.提供する情報はテキスト+静止画のみ 

8.検索できない

などなど、もうネットでニュースを読む旨味を知ってしまったら、わざわざ料金を払って毎朝届けてもらいたいか?というと、若い方を中心に微妙な方も多いのではないかと思います。
ちょっとウザい新聞の勧誘員の方も多いですしね。

 

そんな中、なんと産經新聞が今のところまるまる朝刊が1面からテレビ欄まで無料で読めてしまうアプリを公表しました。

>>[ITmedia]産経朝刊、まるごとiPhoneで 無料アプリ登場

>>[iPhone・iPod touch ラボ]産経新聞、iPhoneで朝刊がそのまま読める無料アプリを公開!!

早速App Storeからダウンロードしてみたのですが、結構3G環境(場所は田園を走る電車の中)でも1ページのダウンロードが数秒で完了する程速度が早く、すぐに第1面を呼び出す事が出来ました。
Wifi環境ならほぼ一瞬です。
拡大させるさすがに再ロードが発生しますが、電車にまで新聞を持ち込む手間を比べたら全く許せます。

操作体系ですが

・タッチで大きく拡大・縮小
・ピンチ(2本指でつまんだり・ひらいたり)でその大きさに合わせて拡大・縮小
ダブルタッチでも素早く拡大されます
・フリップ(人差し指1本で左や右に飛ばす)でページ送り
・画面下をクリックでメニューを呼び出し、ページ指定が出来る
・もちろん携帯を縦にした時・横にした時それぞれ読みやすいように表示が切り替わります

sankei081212.png

といった具合で、iPhoneユーザーの方でしたらピンと来た方も多いと思いますが、おなじみ標準ブラウザSafariに似た操作です。
なので、すぐ使い方が分かりました。

産經新聞はたまにMSNで目を通したぐらいでしか読んだ事がないのですが、アプリの使い心地が面白く、思わずしばらく色々読んでしまいました。
携帯から縦書きで読むという行為は、これはこれでいつものブラウザから読むのとは違った新鮮さで、意外になじみますね。

今の所このアプリから出来るのは毎日の朝刊(首都圏版)と同じものをただ読むだけです。
しかし、今後のバージョンアップで

・やっぱりお金を稼がないといけないですから、よく読むページにあわせた広告が表示されるようになる
・過去の新聞記事も含めて検索できるようになったり
・GPSと連動して地方記事を提供
・クリックすると動き出す動画に
・株価・ニュースのリアルタイム更新
・記事毎にコメントがつけられるようになる
・本紙をカメラでスキャンさせても素早くネットに上げられている読者コメントや詳細記事・現在のリアルタイム情報を呼び出してくる

なーんて機能が今後ついてきそうな気がします。
 



もう紙からネットへの移行が止まらない以上、新聞社の方は少しでも早くネットを中心とした、しかも読者からの基本料金は無料ででも運営できる体制作りが求められています。
今回のサービスインは、その大きな流れの一つである事は間違えないでしょう。

・・・ところで各新聞会社の販売店さんって、これからどうなるんでしょう?
やっぱり時代の流れで消えていくのでしょうか?

あえて生き延びる道を考えるなら、新聞社は読んでいる読者一人一人の情報を販売店に送って、それをふまえたアナログ的な個別新サービスをそれぞれの販売店を行う事ができるかどうかというところでしょうか?
よくスポーツ記事を読んでいる方にはサンスポをお勧めするとか?・・・ってこの調子ならサンスポもデジタル化しますか。

思いっきりアバウトな返答ですが。
 

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岩波書店
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おすすめ度の平均: 4.0
3 古い本だが、この意識を今でも持っているならば、生き残れないだろう
3 新聞の未来
4 業界関係者必読の書
5 メディアの在り方という難題に挑む
4 先行する現実を概念化する苦しみ
■ 参考リンク
米新聞大手破綻、マスメディアは炭坑と同じ運命をたどるのか?:元会社員の大学院生生活 - CNET Japan

投稿者 kuze : 2008年12月12日 15:34


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PHPやVBによるコーディングやシステムエンジニアを仕事にしています。
主にiPhoneアプリの紹介やWeb開発などのPC系の話題と、アニメやゲームなどのサブカルな話題を取り扱っています。

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