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久々に姪に会った際、奥手ですぐ隠れる性分だったのが、友達とかできたからか、第一次成長期で思考回路が切り替わったのか、活発になってびっくりした。
映画おおかみこどもの雨と雪を見て来てふと頭によぎったのがそんな記憶です。
同監督(細田守)によるアニメ映画版「時をかける少女」、「サマーウォーズ」共に完成度が高かったですが、今回も期待にたがわぬ出来。アニメ好きなら間違い無くお勧め。
但し、同じ日テレの子育てアニメでも「ママは小学4年生」(古いな)みたいに子どもは未来から来たとか変化球を投げるのでは無く、ドストライクです。
つまり始まって10分で濡れ場(但し先月上映してた劇場版ベルセルク第2幕に比べると上品です)ですので、小さい子と一緒に家族で行くとちょっと気まずいかも。注意。
一方この後狼に成りたいカップルが、前哨戦として見に行くのはアリですね。夫は開始20分までに○×するけど。
さて、人間世界で染まりまくった者として
主人公(お母さん)の母=ナレーションのおばあさんは何故出て来ない。
とか、
10 才の子供が登校拒否の果てに行方不明って、これは刑事事件にならないか?
しかも結果的には、知能の高い外来種な狼を育てて野に放ったことになるから、たった一匹とはいえブラックバスや蛍の放流とは比較にならないぐらい環境に悪影響を及ぼさないか?
それに山の動物は獲れる時とそうでない時期があるだろうし、飢えた状態でついうっかり里か登山道に出てしまい、そんな際に登山客か農家の人に見つかったら害獣駆除せよと大騒ぎになるのではないか?
とか、
そもそも下着はどうしたよ、というか雨はラストで服をどこに格納していたんだよ。
など色々突っ込みどころは多いです。
ですが先の通り、子ども達は成長やそれに伴う環境の変化によって性格が変化していくものですが、その様子を「あえて第2次成長期を外して」のびのび書いているのは、あまりないジャンルであり、新鮮で面白かったです。
弟の雨は自分の道を見つけて独り立ち(意地悪な見方をすればスッゴい引きこもりになったとも言えるが)したのに対して、姉の雪はエスカレーターで公立中学へ進学したところで終わりと、姉に関しては物語の終了として引きが弱い気がしないでもない。
もしかしたら続編の話が出たときのために、あえて思春期の葛藤は飛ばしたのかな?と邪推してみたり。
投稿者 kuze : 2012年7月28日 01:11
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