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看護婦ものギャルゲー(看護「師」ではないのがポイント)白恋こと白衣性恋愛症候群について、かなり片寄っていて人には勧められないないものの私ははまってしまい、初代はオールクリアーしてしまった。
とくれば、次は拡張版ことRE:therapyを攻略するしかないでしょ!
RE:therapyでは、前作の3人娘(はつみお姉ちゃん、なぎさ先輩、さゆりん)にも追加エピソードが追加されたらしいので、これはプレイせねば。
<<以下ネタバレ注意>>
拡張版なので、共通ルートは初代と全く同じ話が多々ある。
といいますか、前作でなぜカットされていたのかわからないプレゼントを渡すシーン(前作では買って終わってた)や新キャラへの分岐等を除けば、殆ど話が一緒じゃん!
まぁ追加されても今作から初めてプレイする人が辛くなるという配慮かもしれませんが。
問題なのは、大人の都合か無印からのデータ移行などは設けられなかった点。
だから、基本的にはすべてやり直し!
但し前作をオールクリアした人だけは救済策が用意されています。
初回プレイのみ「前作をオールクリアーしたかどうか?」の質問があり、これに「はい」と答えるとそのシーンは全て既読対象となるのは助かる。
前作をオールクリアした私は別によいのだがー前作でなぎさ先輩かさゆりんのエンディングを見て満足した人は、やっぱり全部やり直しか?南無南無。
とは言え、新スキップシステムでは、既読シーンでは画像や音楽のロードは行わなくなり、旧エンディングの強制スローページ送りが無くなっているのはありがたいです。
(ボソッ)フローチャートで一気に移動してくれる方が本当はありがたいが。
3人娘に追加されたエピソードはとにかくさゆりんがポイントなのはわかった。
前作のその後といえば、今回の話も平たく言えば「主人公かおりが成長し次のステージに立つことで、今まで同じ物を見ていても視点が変われば感じる事も違ってくる」というアレをベースに組まれてます。
で、次のステージに立たせるには、後輩だ!ということで、どのエピソードとっても看護学生ながら前作では難病(再生不良性貧血)と戦っていたが、主人公からの骨髄移植ルート通過しなくても免疫抑制療法がうまく決まったのか?いつの間にか復帰して見事看護師になって百合ヶ浜総合病院に帰ってきたさゆりんがキーになっているわけです。
ただその3人娘の中で、好きだったエピソードをあげるなら、やっぱりさゆりんルートですね!
無印では、バッドエンド1シーンの為だけに用意された砂浜を、今回は笑顔で二人がはしゃいでいてしみじみします。
またちょっと唐突な気がしましたけど、ダブル百合構成が出来るのも微笑ましくて良かった。
おまけに別売画集 (ホワイト・マテリアル) について来た短編小説では、さゆりんの母親と少し和解していて、ギスギスしていたのが丸く収まる話はほんといいなとほっこりします。
なお他2人もハッピーエンドで結んでいるのでいいんですけど、主人公の成長と指導力を表現するのに、さゆりんがかおりと比較して持っていない医療現場での経験ーつまり糖尿病の末期とかステルペンといった悲しい見送りシーンをぶつけてきまして。
物語としては厚みが出て良かったが、今回もキャッチフレーズ「キラ☆ふわガールズラブ看護師アドベンチャーゲーム」の「ふわ」は詐欺だったかと再確認した。
とはいえガールズラブ部分の「女の子同士の友情」敷居値を余裕でハードル超えしているラブラブバカップルシーンは相変わらずで、読んでてにやつきが止まりませんでした。
はつみお姉ちゃんは、嫉妬するかおりも可愛いからと浮気疑惑をあえてスルーしておくとは何て高等テクな。そのくせ仕事中に他のかおりを狙うスタッフに対し「生まれてきたことを後悔させてあげるわ!」宣言するとかどういう病院だ、もっとやれw
一方なぎさ先輩はー前作でもヤンデレ暴走キャラにさせられたのに続き、今回も廃業一歩手前になるは。
別売画集 (ホワイト・マテリアル) でフォローがあれど扱いが可哀想w。
で、本作では「すごく存在感あったのに、攻略対象でなかったからパッケージでは表に出さなかったのかーって発売前のWebラジオでなぎさ先輩出さずにこの2人をラジオパーソナリティにしたのはどう言うこっちゃ?」な、前作ではロリ(といっても高校生だが)担当の浅田あみ:あーみん、度重なる下着下ネタ発言でイメージ画像だしてくださりごっつあんでしたな看護師山之内やすこ。
※↑図の後ろ二人が、左:やすこ、右:あーみん。
さらに加えてファンタジー病気な新キャラ若本まゆきが、新たにかおりの恋愛対象に加わりました。
ってこの病院、さゆり追加エピソードの患者カップルも含めて、理事長姉の趣味かそれとも能力者の第一基準なのか?
入院時&看護婦スタッフ要件に百合属性かどうかで選別しているとしか思えない同性愛率の高さだ。
総合病院ながら内科と外科しか存在しないのに何故かまゆきシナリオで登場した精神科器具:脳波測定用ヘッドギアでウソ発見して選別してないか?
それはともかくこの3人の中で一番興味深かったエピソードは、新キャラのまゆきですね。
かおりとの出会いがこのタイミングだったから良かったものの、もう少し後だったらどういう行動を取っただろうか?とか妄想してしまいました。
NHKスペシャルでたまに取り上げられる筋肉が動かなくなる病気、筋ジストロフィー患者のように、まゆきは何とかからだの自由がきくうちに意志疎通機器を用意して看護婦とコミュニケーションが取れるシステムを早めに確保しなければならない。百合が浜総合病院は小児科も無いしね。
一方それら難病と異なり、まゆきの病気は急激に精神的幼稚化も同時に進行していくーだが、まだらのようにオバサンであるプライドが蘇り、現状を許すことができない恐怖と葛藤、そんな中病室の窓から夕焼けにふと眺めた雲の流れにただ感動し、子供時代の記憶が混雑して涙する。
そんなまゆきがどうしようもなく追い込まれていく、緊張感のある物語も読みたかったなと感じたり。
何でそんなS的なことを考えたかというと、たまに訪れる特別養護老人ホームが、いつ行っても強烈だからでしょうか?
ほぼ末期な患者の方々とお会いすると、それぞれ記憶全てが失われていくまでの恐しさーそして怖いと言うことすら思考できなくなる自己崩壊していくのはどんな感じなんだろうと想像すると胸が痛みます。
単に記憶が失われただけでなく、病気によって生きる気力まで奪い取られ、脱け殻のように一日中理解できないテレビを延々と眺め続けている姿。
自分はなにもできないけれど、そんな人生の先輩方に寄り添って介護するスタッフの皆様にも頭が下がります。
ただ、まゆきの場合は老人性のものではないので、 絶望の中にも原始の命がもつ輝きが生まれてくるはず。
その辺りのアナザーエピソードを同人でいいので誰か書いてください!よろしくお願いします!!
で、白衣性恋愛症候群のまとめです。
重要なので繰り返しますが、正直人にはおすすめできない。
日本では同性愛の結婚は、男女間の結婚と当たり前!
だからアラサー未婚女性の政略結婚相手は当然女性だったりします!
という話が事前の解説なく平然とテキストに入ってくる暴走世界観も勿論ですが。
徹底した低予算漂う背景の使い回し。
具体的には舞台が大学病院であろうと同じ病室の使い回し、引っ越してから3年以上経過しても一向に段ボールが1つも片付かないかおりの部屋など。
画集(ホワイト・マテリアル)で、こうして並べると結構挿し絵は多かったのは分かったが、もう少し頑張れ。
看護師あるあるネタが長過ぎて、全然本編が進展しない中盤。
オカルト要素が唐突に入り、納得性の薄い後盤のバッドエンド・グッドエンドへの分岐。
何より各ミッシングリンクが、本編ではなく、公式同人小説やら画集(ホワイト・マテリアル)等で埋められているのは商売的に納得できん。
さゆりがかおりを初対面から嫌っていた理由とか本編では全く触れられなかったので、KOGADO公式ショップ(オムニショップ)の存在等に気がつかなかったらワケわからんまま終わりじゃないですか!
しかも、公式SS集第1巻は謎の改行だらけで ホント下半分は紙資源の無駄だし。
っていうか、今さら公式SS集第2巻が気になる人は売り切れでどうしようもないということですか。
という販売姿勢が、無性にムカつく。
せめて有料ダウンロードコンテンツでいいから本編から補足できるようにすべきでした。
まあ今からでは手遅れですから、せめて公式SS集第2巻・第3巻及びPSP版にはついてこなかった「やすこの同人小説※」をKindleあたりで復活していただけると助かります。
※すみません。PSP版買ったのに、この為だけにPC版白衣性恋愛症候群 RE:Therapy 初回限定版を買い直すのはさすがに厳しいです。
とはいえ、円まどかシナリオのドきつい切り口と、バカップル状態になった後の激甘描画。日常パートのほんわか雰囲気と露骨なCERO Cギリなエロと屈折感な百合話にここしばらくすっかり嵌まってしまった。
成瀬ちさとの可愛いイラストもバンザーイ!
そして遂に今更ながら同じ円まどかシナリオの、姉貴分的作品「ソルフェージュ La Finale」を購入してしまった。
まだまだ症候群は悪化しそうだ...。
投稿者 kuze : 2012年11月 5日 02:05
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