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海洋堂といえば、動物〜メカに美少女までを取り扱う日本を代表するホビー向け造形メーカーのひとつです。
その専務の方が約6年程前に出された本「造形集団 海洋堂の発想」を、>> 今更ながら先日購入&読みました。
因みに6年程前と言えば、同社がデザインしていたチョコエッグなどが大きな話題になっていた頃(リボルテックシリーズ前)です。
海洋堂は、親子2代に渡る会社(父親が現社長)なのですが、すごいイベントの発想力と行動力•••。
これに尽きますね。
専務(一部その他海洋堂スタッフ)の方一方の視点なので、誇張があるのかもしれませんが、
たとえば、海洋堂の初期のころの話:まだ街の模型屋の規模なのに
•店の3分の2を改装して一般に開放。
夏はプールを作って戦艦のプラモデルを実際に浮かべられるようにしたり。
冬は陸を作ってジオラマを楽しめるようにしたり。
•80mものレーンを持つラジコンカー向けサーキットをつくたり。
それだけでも充分凄いのに、立ち退きを迫られたその後に作ったサーキットは180m!
今でもこんなもの作っているの聞かないよ・・・
この他にもガレージキット誕生のエピソードや,食玩の話等、どの話も交戦的・豪快。
ながら、皆で晩飯を囲んだり・常連客を巻き込んで店の改装をする等学祭前夜のような牧歌的なエピソードも多く、面白く読ませていただきました。
この手の誕生秘話的な話が好きでしたらおすすめ!です。
なぜ、人々が海洋堂に引き込まれていったか?という話ですが、
1)やっぱり関西人的な?普通のものではなく面白くないとイカン!
どうせ目指すなら世界一!!という野望?
自分は将来の夢は?と聞かれると内心詰まるのがアレなのですが、そういった所が成長性の違いなのかもしれません。
2)プラモ・ガレージキット文化を経営者をこよなく愛していた
また、単に愛するだけではなく、当然ながら文化の系統をしっかり理解していらっしゃる。
だから魅力を人に伝える事が出来る。
3)おたく的な(幼稚なと切り捨てられがちな)コダワリ文化を規模が大きくなっても大変尊重している
Googleなどでも、商売に直接結びつかない自分の研究に業務として時間を割り当てるのを許可していたりしているそうですが、個人の明後日の方向に向かう情熱というものをどう上手くくすぐって・コントロールして・まとめあげていくか。
これが上手くいったから、帰属心も強くなるし通常の発想ではあり得ないクオリティのものが生み出されるかもしれないというものなのだな(あぁ上手く書けない)と感じました。
そういったものをどう自分やその回りに反映させていくかというのは、なかなか全く分かりませんが、参考にしていきます!
投稿者 kuze : 2008年12月18日 10:13
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