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#白恋 こと #白衣性恋愛症候群 (無印)において、自他ともに認める超面倒臭い患者さゆりん(堺さゆり)ルートクリアー!
...本当にこのゲーム、特に作画予算少なかったんですね。
骨髄バンクでドナー提供するシーンとか転院シーンですけど、その入院する先の病院について「雰囲気が似ている」の一言で百合が浜総合病院の画像使い回しとは。
でも流石に定番の無菌室シーンは独自画像だろうと思ったらそもそも出て来ないし、脊髄移植は抗ガン剤で髪が抜けて体はボロボロになる命がけと本文中に書いていたのに手術後1ヶ月したらロング髪完全復活だよ!
(つまり病み上がり立ち絵が用意出来なかったんですね。まあ乙女の恥じらいでズラだと言うことにしても良いが)
しかしそんな低予算開発なのに、さゆりんのバッドルートで、わざわざ砂浜のシーンだけはきちんと背景を用意したのはえらい。
多分、ここで「かおりが到着したのは深夜なので背景は真っ黒だけど、満月だからさゆりの姿はしっかり見えた」的予算カットをやってしまったら、あの屋上から二人で×ネコミミモード○海を眺めるシーンから繋がる余韻は出なかったに違いない。
ただ脊髄移植したものの拒絶反応が起こって病院で安静にしなければならないのに脱走した終末期に入っている?のですぐに疲れて意識が朦朧となる人はともかく、健康な人の入水自殺は、太宰治のようになかなか大変そう。しかもシラフだし、朝方病人を抱えて自力で泳いでというのはね...。
ところで、ゲームとは言え、さおりんシナリオにおけるかおり(主人公)は耐性あるな。
新人だからドライに接するバランス感覚が育っていないというのもあるでしょう。
とは言えあそこまで口撃されても患者の気持ちに立って、しかもハートをゲットまでしてしまうのは、福祉回路のない自分には想像したくもない。面倒くさいにもほどがある。
もっともそれが振り切れすぎてしまった入水エンド(と別キャラだけど監禁エンド)のあの流され易い・入れ込み過ぎる姿はどうかと思うが。
また、ハッピーエンドでかなり緩和させるとはいえ、なぎさ先輩・さゆりんルートで病魔に引きずれる形でそれぞれ日本の女性なら20代から30代前半における死因No1(リンク先40ページ)への引き込み口が用意されていてちょっと凹む。
ハッピーエンド以外のエンディングは、とんでもない「ココロの処方箋」だ。
ところで夢の中の少女への接し方が、さゆりんの生きる気力へ大きく変化するという理由付けは今回わかりやすかった。
とはいえ、相変わらずこの少女の存在はほとんど訳わからんし、はつみお姉ちゃんとかおりの関係性とか、謎の男とか、かおりの過去とか、さゆりんが初対面なのに何故最初からかおりのことを知っていたのか謎は殆ど片づけられていません。
しかし、流石にはつみお姉ちゃんルートで鬱シナリオはあっても謎は解決してくれるでしょう。
楽しみ!
■追記(2012/10/21)
「さゆりんが初対面なのに何故最初からかおりのことを知っていたのか」について、Re:therapyにも入っていなくて、公式同人誌「『白衣性恋愛症候群』SS集シマリスさん」に書いてありました。
なるほど~って、本編か追加ダウンロードコンテンツでやれw!
投稿者 kuze : 2012年9月12日 22:56
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